入院前に用意しておくとたいへん安心です。
手術後はセンチネルリンパ生検やリンパ郭清により腕つけ根にリンパ液が溜まってしばらく腫れが残ります。レストの脇ぐりは通常に比べて深くなっており、腫れがあってもくい込み刺激が起きず安全に着用することが出来ます。
退院時は左右ポケットにガーゼやタオルハンカチなどを入れて簡単保護、安心して洋服を着てご自宅に戻れます。
4コの大きめスナップはカンタンに指先で留められます。
やわらかく伸縮する生地が肌にやさしくフィット。くい込みやしめつけ、固い縫製がない安心縫製です。
※実寸に近いサイズをお選びください。(肌と下着の間にすき間が出来ると、キズ周辺に摩擦を感じて安心着用できません。)
色 ベージュ
サイズ M、L、2L、3L
素材 肌側綿100%、外側綿96%、ポリウレタン4%
洗濯 洗濯機(ネット使用)
術後2か月間は左右のポケットにミニタオルやガーゼハンカチを入れれば、簡易保護が出来て安心。
半袖タイプは4Lサイズもご提供しています。(前スナップは8コ)サイズに迷ったら気軽にご相談ください。
.。o○...。。...o.o.o。。.。o○.。o○...。。...o.o.o。。.。o○.。o○...。。...o.o.o。。.。o○.。o○...。。...o.o.o。。.。
手術が済めばあとは回復を待つばかり・・・なのですが、女性にとって下着はとても大切なアイテム。たとえば退院の時の下着はどうするの?とか、自宅に戻った後の下着はどうしたらいいの?とか、わからないことに直面します。
そこで、オペ後の身体の変化とそれに適した下着とレストの特徴などを見ていきましょう。
リプロでは「オペ後のはれ」という言葉をよく使います。オペのキズ周辺はもちろんですが、リンパ郭清やセンチネルリンパ生検のあとにはリンパ液が一時的に溜まってくることで腫れが起こることを言います。
入院中はドレン管という細い管でリンパ液を排液するのであまり感じないかもしれませんが、管を外した退院後は多少のリンパ液がうでのつけ根に溜まってきます。病院相談会などの対面経験からするとおおむね2か月で自然に身体に吸収されて徐々に腫れは引いてきますが、切除の数によっては腫れが引くのにもう少し時間がかかるケースもあります。
※退院後、受診日までの間にもしもリンパ液が溜まってつけ根が張ってきたり、脇がほてっている(熱をもつ=炎症の可能性)ようなら、受診日前でも病院の担当科(看護師さん)に電話で様子を伝えて支持を仰いでください。やさしく対処誘導してくれて安心できます。
ふつうの下着や洋服なら腕のつけ根から脇にかけては収まり良く身体にフィットする部分。でも、オペ後のこの時期にはフィットがくい込みにとって変わり、とくにふちが相当の刺激になってきます。また、ふつう衣類は前身ごろと後ろ身ごろがわきの真下から裾までまっすぐに縫製されますが、腫れがある時期には脇自体への刺激に敏感です。このようなことから通常の脇繰りよりは深い脇繰りの方が、縫製も脇の真下よりも背中寄りの方が、腫れにもキズにも影響せず安心して退院後に着用できるという配慮で、レストは作られました。
前後の身ごろ縫製は背中寄り
キズへの配慮には上記のほかに、ふつう肌面(内側)にある縫い目をすべて表面(外側)に、パッドを入れるポケットも出し入れの刺激とならないよう表面(外側)にしています。
ここでレストからすこし離れて、身体表面で知っていただきたいことがもう一つ。
リプロではご相談の際に「術後どのくらい経ちましたか?」と、よく質問します。当ショップでも「オペ後の2か月程度・・・」がよく出てきます。キズ周りの腫れが引く期間のことなのですが、キズのないところ、さこつ下も腫れる場合があります。
現在では少なくなりましたが、ずいぶん前の外科手術では胸筋切除することはめずらしくなく、さこつのすぐ下からブラカップまで広範囲に相当なボリュームダウン(くぼみ)がありました。襟元やネックの少し開いたシャツやセーターで前かがみになるとくぼみがはっきりわかるほどです。最近はここまで顕著なケースは多くありませんが、やはりさこつ下辺りがボリュームダウンする方は多いんです。
入院中や退院して日が浅い患者さんにご対応する際、この「可能性がある」ことを伝えています。気づいたのはリプロ開業のころ。退院のその足で来られたお客さまがその後も定期的にお出でになり、その都度パッド試着をするのですが、圧迫の感じ方に変化があったことがきっかけです。すべての方に当てはまるとは言いませんが、全国から電話やメールで商品や試着のご相談を受けていますとこの一言についいて、「あとになって腫れてたんだなってわかりました。」とおっしゃる方は日頃からよくいらっしゃいます。
全身麻酔と手術を終えた身体は、必要な時間をかけてゆっくり着実に回復していきます。細胞や組織は無言で周囲と連携しながら、健康になるための活動を24時間休まずしています。それでもときどき痛みを伴ったり腫れることで、急がずにいまは大事をとるようにと促しているのかもしれません。
オペの腫れは2か月前後で引いてきます。出来る限り身体を休ませてください。
★レスト着用の目安は術後2か月くらいです。腫れが引いた後はマイペースでいままでの下着にリプロパッドを用いて姿勢よく左右バランスのとれた毎日をお過ごしください。
センチネルリンパ生検やリンパ郭清(切除)で脇にキズができると、うでを動かしたとき脇にツッパリ感を感じます。また、数か月過ぎて腫れは引いたはずなのに脇がデコボコしていることがあります。ツッパリは洗濯物の上げ下ろしや掃除機をかけるなどのうでを上下前後することで充分リハビリになり、ゆっくりとですが次第に気にならなくなります。脇のデコボコは、脇のキズ近くにもともとあった脂肪が寄ってきたことで出来るのですが、体型や郭清数によって個人差があるのは事実で、それまでなかったものが術後にあれば、やはり気になります。
もう10年近く前のことですが、当時リプロで扱っていた脇繰りがかなり詰まったボディースーツを、なじみのリプロユーザーがセミオーダー(型紙修正)したことがあります。数か月後に会うと脇のデコボコが少しなだらかになってきたようだ、とのこと。数年前、久々にその後の様子を聞いたところ、まだ少しポコポコしている、と教えてくれました。病巣ではない脂肪はオペの対象にならないと解釈していますが、女性としてはなんとも切ない思いです。仮にこの時のような脇繰りの詰まった下着があるとして、対面の経験上、脂肪に痛みを感じる場合がほとんどですし、素材や縫製などにかなりの配慮が必要となり、解決への道はまだ時間がかかると予測します。
レストからブラジャーに戻るのに用意するものは、
1 お気に入りのブラジャー(フルカップで脇高のものがベスト)
2 リプロパッド(おすすめ)、です。
フルカップとはバスト全体をカップが覆える大きさのこと。4分の3カップやハーフカップはカップ面積が小さいため肌の露出が多くなり、脇の脂肪もはみ出てしまいます。またカップの縁がバストから離れて浮いてしまい、ブラと肌の間にすきまが出来ます。これではブラジャーを着けてもすぐにズレ上がってしまいパッドも安定しません。
ステップ1
専用のブラジャーもいいのですが、より安心なのは数年使い込んで伸びた(少しくたびれた)くらいのブラジャーを用いて、いちばんゆるいバックホックで戻ってください。身体に馴染んだブラジャーなら、万一、術後の違和感があった場合に違いを比較をすることが出来ます。
ステップ2
初日は休日の午前中。朝の着替えから1~2時間程度を目安にブラジャーとリプロパッドを着けてみます。そのあとは無理せずレストに戻り身体を休めてください。何ともないからといきなり長時間ブラを着けると、久しぶりで馴染んでいない身体(骨格)は疲れてしまいます。決して頑張らず初日はここまで。
ステップ3
翌日、体調が万全ならプラス1~2時間と伸ばしながら着け心地を確かめます。レストではポケットに入れて使用するリプロパッドですが、ブラジャーにはアンダーにはさみ出してクッションパッドとしてつけるので、ほとんどの方が違和感なく数日で慣れてしまいます。いままでと変わらず日常動作出来ることがリプロパッドの役割。あとは自分なりの使い勝手に落ち着くだけとなります。でも、より身体に負担愛ブラジャーに切り替えたい、いままでのブラがしっくりこない、違和感がある、などの場合にはぜひご相談ください。様子をうかがったうえで、専用ブラ(アニタ5362)を検討することが出来ます。
レストのままではいけないの?
レストはブラジャーではなく肌着です。オペ後しばらくの間、刺激なく身体を包み安心して過ごすための専用肌着ですので、バストを立体的にすることも、自分バストをしっかりホールドすることも出来ず、バストは広がって下がったままです。またレストのアンダーは固定感を感じないよう適度に伸びます。すっかりオペ前と変わらない日常に戻ったなら、手持ちの下着にぜひ戻りましょう。身体はシャキッとして姿勢良く両肩を開けるようになりますし、洋服もいままで通りおしゃれ出来ます。身体が安心すると気持ちも安心してきますし、何よりも自信がもてるようになってきます。
ご相談やご質問、試着申し込みは電話【0166-27-8009】またはトップページ上段【お問合せ】からメールでもお受けしています。ぜひお気軽にお声かけください。
お客様の声
りんご様 | 投稿日:2019年06月28日 |
おすすめ度: | |
リンパ切除の為、退院後に何度かリンパ液を抜きに病院へ行きました。手術跡から脇の下、後方まで傷の痛みもあり手を上げるのも一苦労だったので、診察時に前あきの下着はとても便利でした。少しでも何かがあたったり擦れたりすると痛かったのでタグが下着の外側についていて嬉しかったです。最初は痛いのでガーゼや綿の柔らかなハンカチを挟んでいたので、パッドの入れ口が大きいのも良かったです。パッドといい患者さんの状況を良く考えられたとても良い商品だと思います。
|
右側全摘58歳女性様 | 投稿日:2019年02月25日 |
おすすめ度: | |
生地が柔らかく、Tシャツを着ているような着心地で快適です。
ただ、前開きのスナップを縫い付けてある所(一番上)が 洗濯すればするほど、内側に巻き込まれてきて、肌にあたります。 ずっとあたっていて、痛いです。 もうあと 1cm当て布があったらいいのにと思いました。 それから、私は右側全摘なので、支障がないのですが、左側の内側にラベルがあります。 縫い目が外側になっていても、結局 ラベルが内側にあるのでは意味がないと思います。 外側にするか、印字にするか、改良なさったら良いかと思います。 お店からのコメント |
お店からのコメント